粘膜放出制御技術 (Trans-Mucosal Drug Delivery Technology, TMDD)
この技術は、生物学、生理学、レオロジーおよび構造においてヒアルロン酸が果たす機能の革新的な応用であり、特定のヒアルロン酸多糖類配合物をスクリーニングし、さまざまな適応症およびさまざまな投与経路向けの製剤を開発することであり、その目標は、活性薬物分子を誘導することです。病変部に存在する薬剤を適切な環境と場所に制御し、ゆっくりと放出することで、活性部位の濃度を長時間維持することができるほか、薬剤の投与量や副作用を軽減することができます。
今回開発した薬剤「IBD98-M」は、ヒアルロン酸の粘弾性と粘膜接着力を最大限に活用し、薬剤を作用部位や吸収部位に保持し、体内での薬剤の放出・吸収速度を変化させるものです。
この技術は医療用の「TRUD」「GAF」製品にも展開されており、TRUDは潰瘍性大腸炎治療用の直腸灌流剤、GAFは裂肛創傷治癒用のゲル軟膏であるヒアルロン酸を使用し、人体に無害であり、重大な副作用があり、生体適合性が高く、創傷治癒を促進するため、患部の炎症や潰瘍を効果的に軽減でき、欧州連合の第二級医療材料のCE認証を取得しています。