研究開発の概要

HDD

ヒアルロン酸結合剤 (Hyaluronic Acid Conjugated Drugs, HACD)

当社では、ヒアルロン酸、CD44、RHAMMの特異性と結合特性を利用し、特定のがん細胞表面に多く発現している上記2物質に基づいた「標的」治療法を設計・適用し、抗がん剤を有するものを選択します。ヒアルロン酸と薬剤を共役結合技術で結合させ、ヒアルロン酸を「キャリア」として捉え、この技術プラットフォームを利用して、目的の性質を持った「ヒアルロン酸共役結合薬」を開発します。
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CA102Nは、ヒアルロン酸結合薬(HADC)をベースに当社が開発した新薬であり、ヒアルロン酸を利用してがん細胞の特徴的な受容体であるCD44に特異的に結合し、CD44は大腸がん細胞の表面に特異的に大量に発現します。ターゲットの特性により、ヒアルロン酸結合薬物を癌細胞に正確に送達し、局所薬物濃度を高め、癌細胞に選択的にアポトーシスを引き起こすことができます。 CA102N は、結腸直腸がんの治療のために開発された新しい標的化学療法薬であり、従来の化学療法薬よりも有効性が高く、必要な用量が少なく、副作用も少ないことが期待されています。 前のページ